2015年9月22日火曜日

秋の夜長に

読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋。


秋はいろいろとやる気がでる季節のようです。私は鍼灸の古典の復刻本作りに勤しんでおります。いつもはプリントアウトして和綴じにするだけだったのですが、今回は出来るだけ原本に忠実に再現しようと頑張ってます。


現代語訳の本も出版されているのに、なぜ漢字ばかりの読みにくい古典なのか?それは若い子がローバーとかVWビートルに「なんかカワイイから」と乗ってるのと近いものがあるかもしれません。故障も多いし、メンテナンスも大変だし、新しい車の方が快適だと思います。

漢字ばっかりの難しそうな本を持ってると「なんか鍼灸がうまくなったような気がするから」。
入り口は何でもいいんです。そこから味わい深さが見つけられれば。






鍼・灸という道具の力を最大限発揮できるのは「古典」の中にある理論だと思っています。



今回の復刻和綴じ本は「鍼灸重宝記」。もうタイトルだけで治りそうなすごい名前です。
これは江戸時代くらいの本で簡潔にまとめてくれています。仮名まじりで読みやすいのですが、見慣れない昔の平仮名に苦戦しております。








秋の夜長に先人達の残した歴史を味わいたいと思います。でもすぐに眠くなってしまいます。秋ですね。

2015年9月14日月曜日

経絡治療学会 うたづ部会

9月6日の経絡治療学会うたづ部会は、九州支部から馬場道啓先生をお迎えして特別講演でした。

九州支部の六部定位脈診と臨床についてお話していただきました。
「脈診では十二経絡の虚実を診る、選穴は滑伯仁の自経補瀉に基づく、補瀉の手技は霊枢:九鍼十二原に基づく、手技は単刺を用いる」など非常に明確な基準に沿って九州支部の皆さんが勉強されていると感じました。







馬場先生は岡部素道先生の流れの経絡治療です。

今、私が勉強している井上恵理先生の流れの経絡治療との違いなど色々と勉強になりました。岡部素道先生や馬場白光先生との思い出話もとても興味深かったです。

同じ経絡治療でも少しづつ違いはありますが、基本的な概念は皆同じです。岡部素道先生も初期の治療スタイル晩年のスタイルではずいぶんと違っていたそうです。

伝統(基本)をしっかり踏襲しつつ、日々変化していく。ぶれない軸があれば、あとは個性だと思います。


馬場先生、遠方より本当にありがとうございました。




2015年9月12日土曜日

健康づくり応援団

まちづくり推進隊たかせの健康に関する団体の一つ「健康づくり応援団」。

出張出前講座でいろいろな集まりに出向いて健康についてのお話をしています。
私たち鍼灸師はお灸教室を担当して、東洋医学の話やお灸体験などを行っています。

今回は高瀬町比地二保健センターにお邪魔しました。私は「季節と陰陽」というテーマで秋から冬の養生法とツボの紹介です。







ここ数年はどうも自然の天候の移り変わりが昔と比べると違ってきているような気がします。そのため今までにないような自然災害も多く起こっています。

人間の身体も自然(四季)の移り変わりに応じて変化しています。

天候の影響を受けて体調不良や病気が長引いたり、治りにくくならないか少し心配です。









黄帝内経「素問」「霊枢」。鍼灸師の教科書です。このそれぞれ八十一篇からなる「素問」の第一篇には養生のことが書かれています。大長編の最初あるテーマとういことは、その大切さがうかがえます。

「昔の人は百歳を超えても元気だったよ。それに比べて最近の若い者は・・・。」と今も昔も変わらないような文句も書いていますが、昔の人は元気で長生きだったようです。しかし、元気で長生きできた人は「養生」を理解し実践できていた人に限られるようです。


「上古之人其知道者」


○自然(四季)の変化に応じた生活。
○心にわだかまりを持たない。

この二つが昔から言われている病気にならず、長生きできる秘訣です。どちらも現代のライフサイクルでは難しいことも多いかと思いますが、大切なことですね。


2015年9月2日水曜日

大西灸堂からイベントのお知らせです。

9月9日は「お灸の日」。

大西灸堂では、お灸にちなんだお話会やお灸体験を企画中です。

        季節の変わり目、体調も崩れやすくなる今日このごろ

        あたたかなお灸とやさしい香りの中で
        
        自分自身のこころとからだ 向き合ってみませんか?


【お話会】  秋から冬にかけての体調管理法。お家で出来る簡単お灸の仕方。
       お茶を飲みながらお灸バナシあれこれ。お灸体験もあります。
       
           大西灸堂にて
           第一部 午前10時30分〜11時30分
           第二部 午後17時30分〜18時30分
           ※前日までにお電話にてご予約ください

【終日お灸体験】 500円 

普段疑問におもっていることなど、この機会に何でもご相談ください。